毎週日曜日あさ7時30分はがっちりマンデー
今週は山梨のブドウ農家さんが登場しました。
3代目の29歳社長、
アグベル株式会社を設立し現在は従業員パートも合わせて70人。
父親の病気をきっかけに家業であるブドウ農家を継承。
それまではリクルート社員だったそうです。
最近よく目にする元リクルート社員。
とても気になります。働いてみたい。。
アグベルさんのすごさの秘密は従業員の数からも伝わってきます。
今までは農協?か特定の出荷先だったものを、
自社出荷に方向転換したこと。
それにより中間マージンが無くなり、手元に残る売上金が多くなります。
選別、梱包、発送、加えて営業。これらを自社で行っている。
農家の理想的かたちです。
自信をもっていい作物を作っても希望の値段で取引してくれなければやりがいがありません。
自社で販売まで一括でやることに加えて、
農地の再利用にも力を入れています。
放棄された農地を耕作放棄地といいます。
近年ではこの農地の割合が増えてきています。
背景には農地を所有していた人が無くなり、親族に引き継がれますが、
親族は非農業者であるため手入れが出来ずそのままになること。
土地は財産ですし、いつか買い手が来るであろうと思ってしまいますよね。
そんな土地が日本中にあります。
アグベルさんではそういう土地も開拓し、ブドウ畑へ変換。
高齢化により農作業が難しくなった既存の農家さんからのも農地を借りてブドウ畑にすることも。
極めつけは近隣のブドウ農家さんから、作物を買い付け自社販売しているということです。
みんなが同じものを作っているからこそ可能ですよね。
ロットを大きくすることで販路の拡大につながります。
他農家さんからの信頼もすごそうです。
それまでの地域の出荷先だった農協はどう考えているのか気になります。
販路拡大でつながったのが海外への輸出とのこと。
国内ではひと房2,000円のシャインマスカット。
海外での取引実績ではひと房15,000円。
高い時は20,000円になるそうです。
その背景にはシャインマスカットの知名度が低いといいます。
素晴らしい。
ブドウの収穫時期は秋ごろですが、
中国へは需要が高騰する1月に出荷しているとのこと。
冷蔵庫にて収穫したシャインマスカットを要冷していましたが、
冷やすだけで時期をずらせるのか気になりました。
生ものなので痛むはずです。
熟す前に収穫する早どりを行っているのかもしれませんが、
数か月も伸ばせのがすごい。なんで。笑
日本のブランドを海外で消費してもらう。
日本が生き残り続けるために必要なことだと思います。
いまは国内で価格競争が起き、つぶし合い状態です。
国内ブランドを海外に売り込む。
農協がこれをしてくれたら農家はもっと楽になるかもしれません。
今のままではやばいと思った農家が立ち上がり、
自社ブランドの立ち上げを行っていきます。
既存の販売ルートが変わっていきます。
高く売れるなら私も海外にいちごを輸出したい。。
つくる品種はすずあかね。
今のところ特にこだわりはありません。
これしか経験してないからです。
ですが輸送に向ている品種なんです。果肉が硬いので。
少しずつ多品種への挑戦を増やし自分や取引先に合った商品にしていきたいです。
まずは最高のいちごをつくるところから。
早く就農認めてくれ~泣